花の果てなり~4月~

藍と裕二くんは、入学当時から付き合っている

裕二くんの一目惚れだった

藍は抜群の可愛さがある

長い黒髪が羨ましい

そんな藍に、裕二くんはぴったりだと心から思う

この高校で1番かっこいいとみんなに認められているから

合唱部のバスをしていて、パトリ(パートリーダー)

誰よりも低く、深い声

私は彼の歌声が大好き

藍は、頬を膨らませながら私に説明してくる

「久々にあたしの家に来たんだけどね?アロマ付けてたら消されたの!」

「消された?どうして?」

「『せっかくの藍の匂いがなくなるだろ
』ってさ!あたしだってお年頃なんだから!」

「…それ、ただのノロケ話じゃないの」

「え?」

キョトンとしている藍

これじゃ、裕二くんも苦労してるだろうなぁ

藍は鈍感すぎる

私が言えることじゃないと思うんだけどね

彼氏できたことなんてないし、好きと思えるような人もいない

だから私は、藍や裕二くんが羨ましいんだ