好きな人はモテます

「全く、淳志ったらまたなのね」


声がした方向を見ると、呆れ顏な仁美先輩…

「仁美先輩、お疲れ様です」


「ありがとう。進路も決まったから、淳志をこきつかってやろうかしら?」



「さすが、幼馴染ですね」



「美紗、あれと、付き合うならある程度転がせるようになった方がいいよ?
苦労するわよー」と笑ながら言う先輩



「うっせーな、仁美!」


「あぁ、淳志
地獄耳じゃないの?」


「はぁ?大声で喋ってるから聞こえんだよ」

淳志は不機嫌そうに返してくる。



「美紗、寒い」


「ぎゃあ!!」

(な、な、な…な…)


「っに、すんのー!!!」



「っぐ」


「あら、ま…」


ここだけが時間が止まったかのように、スローモーションになっていた。



『ヒューヒュー』


なんて、はやしたてる部員


「ってぇ、本気で殴るなよ」

腹を抑えながら立ち上がる淳志に空いた口が塞がらない。


「セ、セクハラ!!」


精一杯に叫んだ。