バン、バババァン
あ、ハートの花火だ……
やっぱ綺麗だなぁ
「なぁ、この花火のジンクスって知ってる?」
「え……?あ、知ってるよ」
びっくりした。
いきなり話しかけてくるから
「そっか。…………あのさ、お前って好きなやついんの?」
「へっ!?」
んな直球な!
「えっと……いるよ!でも藤田くんの知らない人!」
咄嗟に出た言葉がこれだった
「俺の……知らないやつ?」
わたし、何言っちゃってんの!?
でも、もう引き戻せない
「そ、そう!」
ちょっと今のわたしキョドってるよ
「そ。…………あのさ」
「ん?」
「俺さ……如月にあんな酷いことして、許されるとは思ってない。けど、気持ちははっきり伝えておきたい」
「え……?」
「俺、如月のことが好き」
バァァァン!!!
タイミング良く花火の音がした
「………へっ!?」
いや、好きって………あの好き!?
「今までひどい事してきたし、もう如月には別に好きな奴がいるから諦めなきゃいけないんだろうけど……これからも如月のこと好きでいさせてほしい」
「え………あ、うん?うん……わけわかんなくなっちゃった」
「無理もないよな。ごめん」
「いやいや!そういうことじゃなくて!えっと……ごめんなさい。頭が混乱しちゃって」
「うん」
「ちょっと整理したいし、考えさせてください」
「うん」
「だから、今日は帰らせてください」
「うん…………え?」
「さようなら!」
「え、ちょっ、おい!」
後ろから藤田くんの声がしたけど
猛スピードで逃げてしまった

