わたし、あなたのこと諦めます。




うわーうわー


もうわたし達の番だよ……


ウォータースライダーが怖いんじゃなくて


藤田くんと乗るのが怖い


だってこれ、浮き輪なしでしょ?


「はーい、彼氏さんは彼女さんの腰あたりをしっかり掴んでてあげてくださいね。結構ねスピードでるから気をつけて」


無理無理無理無理!


私もうパーカー着てないんだよ!?


藤田くんには何も言われなかったけど……


なんか、ほかのところ向いてボソボソっと何か言ってたけど


よく聞こえなかった。



「よし、じゃ前座って?」


「えっ!?本気で乗るの?」


「当たり前じゃん。ここまで来たのに乗らないわけ?」


うっ


そういうわけじゃないけど


はぁ……諦めるしかないのか


「ほら……」


ちょこん


グイッ

うわっ!


わ、わたしのお腹のところに藤田くんの手が……


すぐ後ろに藤田くんが……!


なんかわたし、変態みたい!


意識しちゃって……


まぁ、普通はするよね?


好きな人だもん


「じゃあ、行ってらっしゃ~い」