わたし、あなたのこと諦めます。




「ちょっと、紗耶に連絡する!」



プルルルル…


なんで!


「でない!」


「紗耶っち……ぜってぇ傷ついてる……裏切られたって!
お前、どれだけ紗耶っち傷つけたら気がすむんだよ!」


「うるせぇよ!あいつより………瀬奈の方が大事だ。」


「ふざけんな!」


そう朝陽は言い、藤田に殴りかかろうとした。


でもその前に


パシンッ


「ってぇな!」


「紗耶の心は………こんな痛みじゃないの。
こんな、軽い痛みじゃないの!
あんたのこと、大好きだから!大好きだからしんどくても、辛くてもたえてきた………
なのに!あの子の気持ち、踏みにじるなんて………さいってい!」


ザー…………ザー


雨が降り出した……


今はみんな、この天気と同じ思いだ………