「ほら、乗りなって」


「でも、重いですよ?」


「大丈夫だから、早く!」


じゃあ、失礼ながら


「結構重い……」


「で、ですよねっ?やっぱ降ります」


「ふっ、嘘ウソ軽いし…
よし……保健室行くぞ」


そう言った彼はわたしを背中に乗せて保健室まで歩いて行った


彼の髪の毛はシャンプーの匂いがして

ってこんな事してたら変態だよっ


そんな事を思っていた私は


後ろでわたし達を睨みつけている存在が居たなんて


知る由もなかった