「静かにしなきゃね………あ!あそこだよっ」


瀬奈ちゃんは走って行った。


無邪気だねぇ。


「あ!これにしよー。
ねぇ、あっち座ろ!紗耶ちゃんもなにか買ったら?」


「あ、そうだね」


って……財布持ってきてなかった。


「財布持ってないね………じゃあ、あたしが買ったげる。」


「いいよー。悪いし」


「いいのいいの!ねっ?」


「んー、じゃあ、お言葉に甘えて………」


「うんっ!どれがいい?」


どれにしようかなぁ?


あ!いちごオレだ!


「いちごオレがいいの?」


「へっ!?」


「いちごオレ見つめてたから」


「あ………うん。これがいい……」


「ふふっ、わかった」


わかってたんだ……


いちごオレは飲み物の中で、一番好きっ!


「はい!」


「ありがとう瀬奈ちゃん!」


「いえいえー」