「おーい、同じ部屋ごとで並べ」
はぁ………
もう瀬奈ちゃんと近づくのか
瀬奈ちゃんになにも言われないよね……?
憂鬱。
「紗耶ちゃん、瑚晴ちゃん!こっちだよー!」
瀬奈ちゃんの声だ……
「もうっ!遅いよぉ。いいけどね?」
すっごい可愛らしい笑顔を見せてる……
あれ?
意外と普通?
「ごめんね。瀬奈ちゃんがどこにいるのかわからなくて」
「それってどう意味~?」
「え!?いや、あのっ……」
「あははっ!面白いね紗耶ちゃんって。
早く仲良くなっとけば良かったぁ……
これからよろしくね?」
うわぁ
可愛い……
早く仲良くなっとけば良かったぁって時のほっぺの膨れと、
これからよろしくね?の時、瀬奈ちゃん背が小さいから上目遣いになる……
これが学年美少女と言われる女の子。
あ、瀬奈ちゃんはうちの学校では
学年美少女と密かに話題です。
それに比べてわたしって………
すぐ焦っちゃうし……
どこ行ってもそう
あのっ、そのっ……みたいなやつ
すぐ言っちゃうし
可愛さが全くない
「瀬奈ちゃんを見習わなきゃ!」
そう小声で言うと……
「アホかっ!敵を見習ってどうするの!」
って、鋭いツッコミが瑚晴からきた
「あ、そうだよね。ごめんなさい……」
「ったく。どうせ、可愛いから見習わなきゃ!なんて思ったんでしょ?」
「なぜわかる……」
「はぁ……やっぱり。あんたのねぇ、考えなんてお見通しなのって前も言ったでしょ?」
そうだった……
「大丈夫。あんたはじゅうぶん可愛いの!
自覚を持ちなさいっ!」
なんだよ瑚晴~
嬉しい事言ってくれるねぇ
お世辞でも嬉しかった!
「言っとくけど、お世辞じゃないから」
……見透かされてた
お世辞じゃないってどういう事だろう?
わっかんないなぁ
だって、わたし
誰もが認めるブスだもん

