わたし、あなたのこと諦めます。



………はぁ


「…………っ………やっ!紗耶!」



「うわぁ!なに!?なんかあった!?」


わたしが慌てていたら瑚晴が呆れた顔して


「まぁた、自分の世界に入ってたんでしょ?
もしかして……藤田と別れなきゃ、なんて思ってないでしょうね」


瑚晴にはなんでもお見通しなんだね


「バレた?」


「当たり前じゃん?いつから親友やってると思ってんの?
これは、伊達じゃないんだからね!」


「だよね!」


でもさ、瀬奈ちゃんがいる限り近寄れないし……


すると、瑚晴が私の心を読み取ったのか読み取らなかったのかわからないけど


「紗耶、あんたがそうやってくよくよしてるから杉本さんがいい気になるんでしょ?
ガンガン攻めちゃえばいいんだよ!」


「んなっ……瑚晴!声が大きい」


みんなびっくりしてこっち見てるじゃん


「攻めちゃうの意味わかってる?」


「へっ?え……わ、わかってるよ!
瀬奈ちゃんから奪うためでしょ?
……でもやっぱ!」


「え?エッチなこと考えた?」


ボンッ


あっつ!


今日はまだ5月なのにあっついなぁ!

「図星かよ……違うでしょ?
だから、藤田にデート誘ってみるとか一緒に帰るとか」


「あ………そういう事。ははっ
ははは~」


「…………はぁ」


勘違いした私って………恥ずかしっ!


でも、デートにはあまりいい思い出がないからなぁ


もちろん、楽しかった事もあるけど

やっぱり瀬奈ちゃんなんだよねぇ

はぁ

まぁさ、前より藤田くん達と一緒にいる事が増えたけど


それは、志摩くんの策略だから