わたし、あなたのこと諦めます。




「おい、大丈夫か?親は?どこではぐれた?」


物陰に隠れて彼を見ていた。


ってか、質問多いなぁ、


「えとね、さっきまでいっちょいたの……
でもね、ぼくがちょうちょおいかけてたらママいなくなっちゃって……うぅ……ママァ」


「落ち着け。俺が一緒に探してやる」


ドキッ


彼が見せた笑顔に胸がドキッとした


ドキッて何よ、ドキッて!


そこからは呆然としていて、彼らはいつの間にか居なくなっていた。


きっと迷子くんはお母さんの元に戻れたと思う。


これは勘だけどね。


きっとこの日から彼に惹かれていったんだと思う。

────…