部活が終わり、体育館から出ると職員玄関から出てくる影を見つけた。
「ゆーみーちゃん!」
「桃井先生って呼んでくださいー」
「弓子せんせー、荷物お持ちましょうか?」
部活後で疲れてるでしょ、と断るゆみちゃん。こういうとこで遠慮する必要ないのに。俺は平気だから、とゆみちゃんの両手に山積みの段ボールを持った。
「何コレ、すっげー重いじゃん」
「ごめんね、ありがとう。」
この学校はいい子が多いなあ、と嬉しそうなゆみちゃん。ゆみちゃんにしかこんなことしない。なんて言えたらいいんだけどな。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…