部活が終わり、体育館から出ると職員玄関から出てくる影を見つけた。 「ゆーみーちゃん!」 「桃井先生って呼んでくださいー」 「弓子せんせー、荷物お持ちましょうか?」 部活後で疲れてるでしょ、と断るゆみちゃん。こういうとこで遠慮する必要ないのに。俺は平気だから、とゆみちゃんの両手に山積みの段ボールを持った。 「何コレ、すっげー重いじゃん」 「ごめんね、ありがとう。」 この学校はいい子が多いなあ、と嬉しそうなゆみちゃん。ゆみちゃんにしかこんなことしない。なんて言えたらいいんだけどな。