見たことのない家。
「ここ・・・・」
「入って。」
仁君は私の背中を押す。
玄関にはたくさんの靴。
中には女の子のサンダルもある。
廊下の先から楽しそうな笑い声が響いた。
仁君の顔を見る。
何も言わず、仁君は私の頭をなでる。
サンダルのストラップをはずす。
仁君は私の前を歩いて、声のするドアを開けた。
「仁!早かったな。どうだったひな?」
その声はタカ君の声だった。
仁君の横から見える部屋に言葉を失った。
「え・・・・ひな・・・・・・?」
そう言って私を見ているのは・・・・
ずっと、ずっと会いたかった、優君。
優君の顔は傷だらけで。
私を見て固まっている。
「ばか!仁!なんで連れてくんだよ!」
ノリ君が言う。
なんで?
なんで来ちゃダメなの?
私だけ・・・・?
ほかには女の子がいっぱいいるのに・・・
なんで私はダメなの?

