仁君は立ち止まって私を見る。
「なんでっ・・・?」
息が詰まる。
呼吸の仕方がわからない。
「なんでっ」
仁君のシャツを強く握る。
涙があふれ出す。
たくさん泣いた。
一週間溜め込んでた分。
仁君は何も言わずそばに居てくれた。
落ち着いてきた頃
大きく息を吸う。
仁君の目を見て
「優君は・・・・?」
それだけ言うと仁君は困った顔をして
「そんなに会いたい?」
首を縦に振る。
会いたいよ。
会いたくて仕方ない。
なんで会ってくれないの?
会いたいって思うのは私だけ?
もう、笑い方も忘れたよ。
どうやって笑えばいいかわからない。
優君が居ないと・・・・私の世界は真っ黒だよ・・・・
私の手を引いて、仁君は歩きだした。

