そんな私の赤い顔を見て優君がクスっと笑う。
「な、なによっ」
「ん?いや?べつに・・・・」
ニヤニヤ笑いながら優君が私を見る。
なんかキャラ違う・・・
そんなことにもドキドキ。
気付けば教室は優君と私の二人っきり。
「静かだと、集中できんな。」
そう言うと優君は何か思いついたような顔をする。
「ひなっていつも放課後なにしてんの?」
ひなって・・・
ひなって言った・・?
いきなり名前ってっ・・・
あ、仁君もそうか・・・
どうしよう、また絶対顔赤いしっ・・
「ひな?無視?」
一人で照れていると優君が私の顔を覗き込む。
「あっ、放課後???えっと・・・・・・一人で家で勉強してる・・・」
言ってて寂しくなる。
なんか寂しい子だ私・・・
「そっか、じゃさ、これから放課後一緒に勉強せん?教室で。」
「へっ?」
思いがけないお誘いで、変な声が出た。
そして、その次の日から優君と放課後、一緒に勉強することになった。
二人っきりじゃ集中できないじゃんっ!!なんて思ってたけど、その事を知った凛ちゃんやタカ君、仁君も一緒にすることになって・・・
「ひなちゃーんっ、ココ・・・」
私の席に椅子をひっつけ、凛ちゃんが教科書を広げる。
「どれどれ?」
なんて先生気取りで凛ちゃん教える。
なんか嬉しいな。頼られるって嬉しい。
教えることで復習になってちゃんと頭に入っていくし。

