トイレに行くと、ひなが居た。
今、笑ってやれる余裕ない。
無言のまますれ違う。
「・・・・はぁ・・・」
やっぱ、今のはまずかった・・・?
外に出ると、久々にこの店に来たから、懐かしいバスケ仲間が何人か話しかけてきた。
もともとヒロさんがバスケ好きで、置いてあるテレビでずっとMBAの試合とか流れてるからバスケ好きの客が多くて。
ココで知り合ったヤツらとしゃべりこんでいると
「優っ!ひなちゃん帰るってっ」
あわてた様子で凛が来た。
「はっ?」
ドアから出て行くひなの後姿が見えた。
俺は走って追いかける。
何考えてんだよっ。
この辺、夕方でも危ないっての!
「ひな!」
追いついて腕をつかむ。
「優君・・・・」
「お前何考えてんだよっ!帰るなら言えよ!」
思わず大きな声を出してしまった。
ひなは下を向いたまま
「・・・・ごめんなさい・・・」
小さな声で言う。
「・・・・・ごめんなさい・・・・邪魔・・・だったんだよね・・・?」
涙目で上を向く。
・・・・邪魔・・・・?
「邪魔してごめんなさい、帰るからっ・・・」
「・・・・・何言って・・・」
「一人で帰るからっ・・・」
そのまま泣きじゃくるひな。
てかそのまま帰せるわけねーじゃん
握った腕を引っ張って店に戻る。
抵抗してるつもりなんだろーけど、弱すぎて・・・・
店に入ってカウンターに居るヒロさんに
「ヒロさん、個室借りるよ。」
そう言って奥の個室に入る。
後ろの方で「やらしーことすんなよ~」ってヒロさんの声は無視。

