なんだか久々に大きな声出したかも。
でも、なんか楽しい。
そんな感じで毎日凛ちゃんたちと一緒にお昼を食べるようになった。
金髪君は凛ちゃんの彼氏でタカってみんなから呼ばれてる。
なんだか私だけ場違いかもしれないけど、こんなに男の子と仲良くなることなんてなかったし、なんだか新鮮。
クラスでも女の子の友達が出来て、なんだか最後の高校生活楽しく過ごせそうだ。
4月の終わり。
授業もどんどん進んで、みんなが受験勉強に目覚めだした頃。
一日の授業が終わり、みんな帰る準備を始める。
今日の数学はすごいハイスピードで、しんどかったなぁ・・
なんて思いながら教科書や筆記用具をかばんにしまう。
「あ、俺、今日バイト!」
そう言ってあわてて帰る準備をする仁君。
「お前まだバイトしてんの?」
「今月で終わり!来月から受験勉強一本にするんだ。じゃ!」
「ばいばーい。」
そう言って、仁君は教室を出て行く。
大変なんだな、みんな・・・
そう思って止まっていた帰る準備を再開しようとしたとき、優君の席が目に入った。
机の上にはまだ勉強道具が広がってる。
「なに?」
私の視線に気づいた優君がぶっきらぼうに言う。
う・・・・なんか冷たい・・・
学校に居る時間はほとんど一緒に過ごしているけど、しゃべるのは仁君ばっかりで、優君ってあんまりしゃべらない。
あんまり笑った顔も見たことないし・・・
「数学・・・・?」
小さい声で聞くと
「あ?ん、・・・・」
やっぱ、迷惑なのかな?
確かに、私はみんなと一緒に居ると不自然な感じはするけど・・・
もしかして、嫌われてる・・・?

