そして、なぜか凛ちゃんと金髪君と、仁君、優君でお昼を食べることになった。



なんか私だけ浮いてない・・・?



「ね!なんで名前知ってんの~って思ってる?」


「え?あ、うん」


「へへー、斉藤君が言ってた!」


斉藤君?誰のことだろ・・・?


「斉藤ってあの斉藤???」


金髪君は足を大きく開いて座ってる。


制服を着崩して、ワイシャツの中から真っ赤なTシャツが覗いてる。


もちろん上履きなんてスリッパみたいになってるし。


なんか、苦手かも・・・・


「そ、斉藤君ね、へへ・・・ひなちゃん好きみたいよ?」


可愛く笑いながら凛ちゃんが言う。


「マジで!やるじゃん斉藤!」



・・・?わかんない。


斉藤君って誰・・・?


クスクス仁君が笑い出す。


「ひな、斉藤に心当たりない?」



「う・・・ん・・・」



「げ、マジで?斉藤かわいそー・・・」


金髪君が泣き真似する。



そんな事言われても・・・



「斉藤君、ひなちゃんと1年とき同じクラスだったみたいよ?」



「・・・・・・・・・・・・あ!」


「思い出した?」



「うん、野球部の子?」


「ぴんぽーん!」


ニコニコひなちゃんが言う。



忘れてたよ。そんなしゃべってなかったと思うんだけど・・・



「やるね、ひなモテモテじゃん。」


悪戯な顔して仁君が笑う。



「そ、そんな事ないよ!」


「はは、照れんなって!」


仁君が私の肩を叩く。


「う~~っ」


そんなのわかんないし!


「ひなちゃんかわいぃ!」


凛ちゃんにまで言われる・・・