とある怪盗の日常



彼が盗みをした次の日…。

ジリリリリリリリ!!!!

5:30の目覚ましの音がした。
彼、中山ハルトが起きる時間だ。
ハルトは、物を叩きつけるように目覚ましを止めた。

「ふわ~…、ねんむ…」

「毎日起きるの早いね」

「親がいない分自分で弁当作らんといかんからな…
ネオはまだ寝てていいよ」

「ううん、ハルトが起きるなら僕も起きるよ」

「ありがとう」

ハルトはそういうと顔を洗い始めた。

さて、彼が学校の準備をしている間に少し話をしよう。
彼、中山ハルトの正体は世の中を騒がせている怪盗N。
ハルトにとっては裏の仕事といってもいいだろう。
けれどそのことをしっているのは、ここにいる猫のネオだけだ。

そして彼は今から学校に行く。
そのための弁当を作っているのだ。
売店でもいいと思うハルトは、売店ではたいしたものが売ってなかったということで、ハルトは毎朝自分で弁当を作ることになった。

正直…。

「弁当作るのめんどくさ!!!!!
ネオ作って!!!」

「無茶言わないでよ!!!」

「だよね」

ということだ。
そして料理を作ることはできるが決して得意というわけではない。
むしろ、ハルトにとっては苦手だ。

話は変わっるが、家から学校までハルトは40分かかる。
結構遠いのだ。

通っている高校は、丘山(おかやま)高校。
本人は知らないが、名門校なのである。
その学校は8:30までに門をくぐらないと遅刻扱いになる。

「それじゃあネオ!いってきます!!」

「いってらっしゃい!ハルト!」

ハルトはネオに挨拶をし。学校へと向かう。