「…今度デートしにいきませんか?」
恋人が、わたしを抱きしめながら言った。
「デート…?
じゃあ…紳士なあなたはどこに連れていってくれるのかしら?」
「うーん…。イチャイチャ出来るところ?」
「もうっ!」
頬を膨らませながら恋人を睨み付ける。
「君は、不安になっちゃうでしょ?
僕とイチャイチャしてないとー。」
ニヤリと笑う恋人をわたしは、もっと睨み付ける。
「ちょっとは、大丈夫になったのよ?
少しくらい、イチャイチャしなくなって…。」
「だーめ。
それじゃあ、僕が寂しいよ?
だから、これからもイチャイチャ出来る関係でいてね?」
恋人の、そんな言葉一つで…
顔色を赤、一色に染めてしまうの。