君の笑顔をみるために

両親は仲が悪かった。
毎日のように金のことで揉めてた。
いつか離婚するんだろうか、とは考えていた。

でも予想ははるかに上回った。
母さんが父さんを殺した。
父さんは浮気までしていたらしい。
母さんはよっぽど気が狂っていたのだろう。
その後、家に火をつけた。

「佑都、佑都はお母さんのこと裏切らないよね…?」
周りが火の海になっている中、母さんは俺を抱きしめた。
「母さん、暑いよ…ゲホゲホッ」
「大丈夫。すぐ楽になれるからね」

あぁ、母さんは俺を連れて死のうとしてるんだ。

俺は母さんを突き飛ばして家を飛び出した。