「あんたさ、なんの為に喧嘩やってんだよ。」

「あ!?またてめーかよ!何のためって暇つぶしの為だろうが!」

ブチ……



「おい。お前それ本気で言ってんのか?
喧嘩って言うもんは大切なもんを必死で守り抜く奴がするもんなんだよ!
まず、お前は大切なもんを作れ。」


あたしがそう言うと、あいつは振り上げていた拳を下ろした。

「璦奈って言ったっけ?隼を止めてくれてさんきゅな。」
と、春馬が言ってきた。


「別に。ただ、見過ごせなかっただけだ。んじゃな。」

と、あたしは再び夜の街へと消えた。