〜数日後〜
なんとかあれ以来は何もなく、一週間が過ぎたある日。
自分のクラスに授業(物理)に行こうと廊下を歩いていると、生徒がヒソヒソと話しをしているのが聴こえた。
「今日、モモが来てるらしいよ。」
「へぇー!珍しい!」
モモ……?
ガラガラ……
「授業始めるぞー。」
教室に入ると、いつも空席のはずの席に見たことのない茶色い髪で小柄な女子が座っていた。
すると、その子は元気よく立ち上がって自己紹介をしてくれた。
「先生!初めまして♡桃原 渚です!」
「君が桃原さん!待ってたよー!これでクラス全員揃っ」
バンッ!!!
いきなり真柴が机を勢いよく蹴った。
そして、教室を出ていこうとする。
スタスタスタスタ……
「おい!真柴!どこ行くんだ!」
真柴は全く僕の言葉を聞かずにどこかへ行ってしまった。
急にどうしたんだ。
「先生、授業始めましょう!」
そう、桃原が言った。
「あぁ。じゃあ、68ページからー……」
真柴は、明らかにいつも以上に機嫌が悪かった。
また、保健室で葉山先生に聞いてみよう。