「あんな喧嘩の仲介に入るなんて無謀なことするのねー、山中先生。」

「よくあるんですか?」

「しょっちゅうあるわよ。なんせ真柴くんは最強の男だからね。よく挑もうとするやつが出てくるのよ。」

「はぁ……。」

「だから、そんなのいちいち止めに入ってたらキリがない。」


そうだったのか。
はぁ〜。痛ぇーーー。

「これでゆっくり冷やして下さい。」

タオルで包んだ保冷剤をくれた。

「ありがとうございます。あの、ちょっと真柴のこと聞いてもいいですか?」

「えぇ。いいわよ。」