「でも考えてみれば、ここに呼び出したのは桜なわけだから……。」
「桜がやったってこと?」
「何のためにだよ。」
プルルルル……
「あ!瑆だ!……もしもし?瑆、今どこだよ!早く溜まり場来てくれよ!俺ら、閉じ込められて大変なんだって!」
〝はぁー?何それ?すぐ行く。〟
プチッ
「よかったー。すぐ助かって〜。」
「桜は何でこんなこと……。」
「うーん……。」
ガタガタ
ガラガラガラガラッ
「瑆ー!よかった、お前がまだ入ってなくて〜。」
「柚木、ナイス!こんなところであんたのマイペースさが役に立つとは!」
「で、何でこんなことに?」
「たぶん、桜の仕業?」
「桜……何で。」
「俺らも全くわかんねぇ。モモが、昼間も何も言ってなかったって言うし。」
「あ、わかった。」
「何、瑆!?」
「いや、何かはわかんねぇけど、きっと俺らに工場に行ってもらっちゃ困る理由があるんだよ。」
「そういうことか……。よし!行こう!」
バタバタバタバタ……