昼休みモモに、今日は2人で屋上に行こうって誘われた。


「えー!お前ら来ないの?」


そう言う奈良くんに


「今日はガールズトークなのー!」


と、モモは返していた。







「ふぅ〜。たまには2人もいいよね♡」


「うん。何気に初めてだね!」


「ねぇねぇ!ところで桜は……柚木のこと好きっ?」


いきなりそう聞かれた。


「ゴホッ……ゴホッ!な、何で?」


「だって最近2人、いい感じだし!そうなったらいいなって♪」


好き……?

うん。好きだよ。

でも、そんなこと言う資格、私にはない。


「うーん……まだわかんないかな!」


そう、笑って誤魔化した。


「そっか〜。柚木も満更でもなさそうだけどな〜。」


「そ、そういえば、モモたちはどうやって付き合い出したの?」


「うちらはね、中3から高1の初めに付き合ってた彼氏が横暴で乱暴な人で。ずっと別れたかったんだけど、手を出すし、ストーカーみたいになるしで困ってたの。だから、そいつより強い人にやっつけて貰おうと思って匠に頼んだんだ。
で、見事やっつけてくれて!その後、私が猛アピールして付き合いだしたの!
まぁ、頼みに行った時点で一目惚れしてたけどね!(笑)」



そう、だったんだ。
やっぱり、元はと言えば西村が悪いんじゃん。

ダメだ。
何で私、あいつの逆恨みに手を貸してしまったんだろう。



「……桜?どうしたの?」


「………私、今日は放課後に用事があるからさ。その前に話があるから学校の溜まり場に来てくれない?」


「うん?いいよ!」






うん。そうしよう。決めた。

真柴たちにも言わなきゃ。