そして、転校して3週間が経った。
もう、クラスの皆ともだいぶ馴染めた。
あの6人とは、もうずっと前から一緒だったかのようだ。
そんなある日の放課後、皆にとある場所に連れてかれた。
「到着ー!!」
「なんか、久々だな。」
「しばらくいろいろと遊んでたからな!」
「おじゃましまーす……」
そこは潰れた工場のような所の2階で、
真ん中に机と古ぼけたソファが2つ。
あとは、学校の先生が職員室で使ってるような机がチラホラと置いてある。
「ここは、俺らの2つ目の溜まり場!
まぁ、これも勝手に使ってる(笑)」
奈良くんが言った。
「ようこそ、桜ちゃん!汚いところだけど、自由に使ってー!」
坂巻くんがソファへどうぞというジェスチャーをしている。
「……こんな特別な場所、私なんかに教えてくれていいの?」
「何言ってんだよ。桜はもう、とっくに俺らの仲間だろ。つーか、むしろ連れてくるの遅くなったと思ってるぐらい。」
そう、真柴くんが言った。
「そうそう!なんか、つい楽しくていろんな所で遊びすぎたよな(笑)」
「皆、ありがとう!」
「もう、モモ大袈裟だよ〜!」
そのあと、話をしたり、UNOをしたり、
楽しく過ごした。
嬉しい。本当の仲間になれた気がする。
でも、ここがいつもいる場所なんだ。
言うの?私……。