〝瑆は、人見知りなんだよ!でも実は、女好き(笑)〟
転校初日のそんな言葉を思い出した。
瑆くんのまわりには、確かに常に女の子がいる。
休み時間のたびに誰かしらがいる。
しかも、代わる代わる毎回違う子。
女子たちの間で順番が決まってるんだろか?と思うぐらいちゃんと1人ずつ。
でも、いつも女の子が一方的に話してるだけで瑆くんはテキトーに相づちをうっているだけ。
嫌がる素振りも見せないけど。
「ねぇ、瑆くんってさ。女好きではないよね。」
渚に問いかけた。
「あぁ!この前言ってたのね(笑)
違うよ。柚木は、女好きじゃなくてただ女に勝手に好かれてるだけ。」
どう見てもそうだよね。
…あれ?渚ってそんな呼び方してたっけ?
「渚って、柚木って呼んでた?」
「うん。ずっーとそうだよ!女子で瑆くんって呼んでるの珍しいよ!てか、桜だけ?」
え?そうなの?
「そう!よく調子に乗って〝瑆くん♡〟って呼ぶ女子に、〝瑆はやめて。〟って言ってるよな〜。」
どこからともなく坂巻くんが入ってきた。
「そう…なの?」
「だから、桜ちゃんは特別だよ〜。」
「後で渚も呼んでみよっかなー!」
「怒りはしないだろうけど、どうした?って言われそうだな(笑)」
〜昼休み〜
「ねぇねぇ、瑆〜♡」
「………モモ、お前どうした?」
ギャハハハハハ
「やっぱりなー(笑)」
「予想通りすぎる、柚木(笑)」
クスクス。本当だ(笑)
「なんだよ、急にお前ら!桜まで!」
ふふ。
特別……ちょっと嬉しいな。

