ふふん♪
私はミルクティーを2本買って戻ってきた。
そして、さっきとは逆の瑆くんの顔がよく見える方の席に座った。
本当に綺麗な顔。
女の子みたい。
鼻、たっけーな。アメリカにはこんな人わんさかいたけどね。
そして私は、瑆くんの頬にミルクティーをくっつけた。
ピタッ
「つっめてぇっ!!!」
そう言って瑆くんは飛び起きた。
「あははは!おはよう〜(笑)」
「桜、お前〜。」
「ふふ♪いつものお返し!はい、これ!」
ミルクティーを手渡した。
「サンキュ。」
瑆くんはいきなり私の髪を触って
「これ地毛?」って聞いてきた。
私の毛は、ちょっと燻んだ黒というか、アッシュがかった色。そして、緩やかなウェーブ。
私はこの髪が好きじゃない。
「うん。もっと艶のある黒でストレートがよかったよ。」
「そう?俺は好きだよ。」
「ありが……とう。」
不覚にもドキッとしてしまった。
瑆くんはまだ私の髪をクルクルしている。
その間ずっと、私の胸の高鳴っていた。
後で教室に戻ったら皆に、2人でどこ行ってたの?ってニヤニヤしながら聞かれた。
私たちは目を合わせて2人揃って、別に!って言った。