3年に上がると共に私はアメリカから
帰ってきた。

今日は転校、初日。
そして、始業式。
私は今、廊下で待機中。

教室の中から声が聞こえる。


「先生ー!私の前の席空いてるよー?」


「そう!今日は転校生を紹介します!」


男子達が女子?女子!?とか騒いでいる。


「三原さん、どうぞー!」


呼ばれた。よっし!

ガラッ

「どうも、初めまして!三原 桜です!
1年間よろしくお願いします!」


「三原さんは、3年ほどアメリカに行っていて戻ってきたばかりだそうです。
何かわからないことがあったら、協力してあげてください!」


「日本の高校は初めてなので、いろいろ教えてください!」


「ヒュー!」


「桜ちゃん、よろしくー!」

生徒達が口々に喋り始めた。
あの窓際の後ろ一角は特に騒がしいな。


「じゃあ、三原さんはあそこの席に着いてくださいね。」

「はい!」
ほっ。あの集団からは遠い。

「よろしくお願いします!」
とりあえず隣近所に頭を下げる。

私は廊下側の前から2番目の席に座った。
前は、地味な感じ?後ろは、ちょっとギャルっぽいけど可愛い子だな。


ツンツン

ブレザーの下に着ていたパーカーのフードを後ろから引っ張られた。

「ねぇ!桜ちゃん、すごいね!帰国子女ってやつ!」

おぉ。ギャルよ、グイグイくるな。

「そんな大袈裟だよ!」

「いいな〜。渚もアメリカ行ってみたーい!」

渚ちゃんか。可愛い子。

渚ちゃんと話していたら先生に注意されちゃった。