担任が持ってきたであろうカレンダーは
ボロボロに引き裂かれ教室に飾られてある
教卓の上にはゴミ箱をひっくり返したであろう
ごみの山になっている
黒板には女子独特の丸文字で悪口がかかれていた
手加減を知らない子達は担任の車に
無数の傷をつけたらしい
全て私がやったわけではないのに
毎度職員室に呼び出されるのは私だった
「やっていない」
何度となく訴えたものの誰もそれを
信じてくれるものはいなかった
周りもまたあの子かと言う視線をぶつけてくる
最初のうちは否定していたものの
あとの方になってくると否定をすることが
無意味なことに気付き無言で時間が過ぎるのを
待つようになった
信じてはくれない。だから信じてはいけない
辛かったのだろうか?分からない
どこかで諦めていたのだと思う無駄だと
巡る思考の中で罪を着せられたことの苛立ちなど
どこか遠くへいってしまったのだ
