その頃流行っていたのが飲み会
毎度15人ほど集まり多いときには
20人を越えておりこの集まりに
参加をしたいと言う子は後をたたなかった

しかし大所帯になるにつれ
周りにも広がっていき
学校にバレてしまった

原因はある女子同士がやっていた交換ノート

授業中に書いていたのを担任に没収され
そのノートを担任が見てしまったからだ

次の日なにも知らない私が
3時限目くらいに学校につくと
やけに教室の空気が重い

黒板には【自習】の二文字
友達の席は空席が目立ち
あ、バレたんだと一瞬で確信した

席に着き周りに目をやると
二人女子が近づいてきた

「ごめん。私達交換ノートで
まなちゃんたちが飲み会してるの
羨ましいから今度私達もやろうって
書いたら先生に見られて…」

そう言いと私の顔色を伺ってくる
目には私に対する恐怖が伺える

「見たやつが悪いよ。
気にしなくていいよ」

そう言ってやると安堵したのか席にもどっていく
そうしてしばらくすると副担人が教室のドアをあけ
キョロキョロとしたのちこちらに視線を向け

「まなみちょっと」

シーンとした教室の中ゆっくりと立ち上がり
ドアに近づいていく

その様子を周りも静かに眺める

別教室につれていかれそこには
何人かきっと怒られたのだろう
泣き腫らした目の子がいた

座るようにと促されそっと腰を落とす

「なんで呼ばれたか分かるか?」
おおよそ検討はついていたが

「分からない」
そう言って前に並んだ先生たちを順番に見ていく