そうこうしているうちに美術室に着いた。 「こんにちは~」 「「こんにちは!」」 ほわ~// や、やっぱり後輩っていい……! 「凛、あんた何ヵ月そうやって喜んでる気?」 「だってぇ~! しっかりしてない私のことを『先輩』って呼んでくれるんだよ?」 「どんだけちゃらんぽらんだって先輩は先輩じゃん。」 「もうっ!一華にはロマンが足りないよ、ロマンが!」 一華は呆れた顔で私にデコピンをすると、 描き途中の絵の前に座った。