「じゃあ……荷物まとめてきます。」 少し気まずそうに階段を上っていった春木くんを久々に可愛いと思った。 *** 「えっと…じゃあ、おやすみなさい。」 「あ、うん。おやすみ……」 うわー! どうしよう。 緊張するよ…… 私は昼からずっとせかせかと鳴り続けている心臓に手を当てた。 トクン… トクン… 聞こえる。 春木くんに恋する音。 本当はもう決心はついていた。 火照った顔に手の甲をあてて冷まし、 ひとつ深呼吸をして 春木くんの部屋の扉を開いた。