「同居……やめませんか。」
その言葉はまるで空気みたいに私の中をただ通り過ぎた。
「やっぱり…受験中に俺がいたら迷惑かけます。集中できないでしょうし。
それに、バイトで金結構貯まったんです。」
「そ、そんなの知らない……」
ドキドキと心臓が嫌な音を立てる。
「春木くんがいないなんて……嫌だよ…!」
「本来同居してる方が変なんです。
それに、誰かにバレたら終わりですよ?」
「バレずに今までやってこれたのに!
勉強だって集中できる。春木くんが家にいてくれるだけで……」
自分でも駄々をこねてるのは分かってる。
春木くんが私のためを思ってこう言ってくれているのも。
でも、本心には抗えない……。



