「ごめんっ、お待たせ!」
荷物を詰め終えたばかりのカバンを春木くんはひょいと持ち上げ、
逆の手で私の手をとった。
「えっ、カバン…」
「いいですよ。こんな重いの持ってたらセンパイ歩くの遅くなるでしょ。」
春木くんは問答無用で歩き出した。
これじゃあ春木くんのことパシってるみたい。
でも周りからはバカップルに見えるのかな……。
そんなことを考えながら歩いていると、
いつもより数分早く家に着いた。
「カバンありがとう。すぐにご飯作るね。」
「早くしてくれないとセンパイのこと食べちゃいますよ~」
「っ……いいから!着替えてきて!!」
「は~い」
すぐ変なこと言うんだから!



