「お願い。帰ってきてっ…」 「なんで……俺、センパイに酷いこと……」 私は春木くんの腕を掴んでいた手の力を強めた。 「ずっと、あなたのことを想ってた。 誰と話していても、誰を見ていても 春木くんが頭から消えたことはなかった。」 「…………」 「酷いことを言ってごめんなさい。」 まばたきと同時に涙が落ちた。 「触れても……いいんですか?」 私はその言葉に何度も頷く。 「春木くんがいないと寒いよ……」 その体温を伝えるかのように 春木くんは強く強く 私を抱きしめた。