「こいつに何されたかわかってんのか?」 井波くんは悲しそうな表情で私を見た。 「お願い…… 言わないで……」 「白石……」 「お願い……」 最後に私がそう言うと、井波くんは「分かった」と苦そうに言った。 「ありがとう。」 「ホント、センパイって馬鹿ですね。」 春木くんが不機嫌そうな声でそう言った。 「うん……。いいの。」 春木くんは小さくため息をつくと、 何も言わず保健室を出ていった。