男子の試合が終わり、井波くんの元へ行った。
「井波くん!勝ったね!」
「まぁ…ギリギリだけどな。」
井波くんは着ていたゼッケンを私に渡した。
「次、女子の番。白石も頑張れよ。」
「ま、待って!見ないでね。私運動オンチだから…!」
「了解。ちゃんと見てるわ。」
「い、意地悪!」
井波くんは笑って友達と隅の方へ行ってしまった。
もう……本当に運動苦手なんだってば。
試合が始まると、案の定運動神経のいい一華にボールは回る。
女子バスケ部のいないうちのクラスで一華がダントツに上手かった。
一華と同じチームにいたお陰で圧勝で試合は終わった。
へたっぴな姿も井波くんにほぼ見られずに終わって、私はひとまず安心した。



