「すみませんでした。 今までありがとうございました。」 行儀よく一礼して 春木くんは私の家を出ていった。 その後ろ姿を見つめる私の目からは止めどなく涙が落ちる。 嘘つき。 私の涙も。心も。春木くんも。 ずっと叫んでるくせに。 行かないで、と。 大好き、と。 「寒いよ。」 季節はもう12月だ。 寒がりの私は冬が苦手。 頬を伝う涙はすぐに冷えて 私には寒かった。