翌朝。 大事をとって1日だけ入院していた春木くんが無事退院した。 さすがに土曜日の早朝には誰も病院には来ておらず、 私だけが春木くんの前に立っていた。 「凛先輩……ですよね。 こんな朝からありがとうございます。」 「ううん。実はね、昨日言ってなかったことがあって。」 「何ですか?」 春木くんは口許をつり上げた。 その裏がありそうな笑顔を懐かしく思った。