*** 静かにノックをして病室に入った。 ベッドの上で春木くんは目を閉じていた。 頭には包帯を巻いていて、呼吸で体が上下に動いている。 ほら。 ちゃんと生きてる……。 「まだ眠ってるみたいですね。」 「うん。」 後輩と小さな声で話す。 早く目を覚まして。 いつもみたいに笑って。 ただそう願った。