保健室には少し人だかりが出来ていた。 「すみませんっ……」 「あ、凛先輩……」 人混みをかき分ける私に声を掛けたのは、美術部の後輩。 「ねぇ!何があったの!?」 「それが……ふざけて走ってた男子が階段の上で春木にぶつかったみたいで……」 「無事なの?」 「さっきは意識失ってたって……」 私が後輩に詰め寄っているうちに、保健室の隣に止められた救急車が走り出す音がした。