あれ、ここどこだっけ。 ひとつまばたきをして辺りを見る。 なんだ。 自分の家じゃん! いつもより少し暗くて、ぼんやりしてる。 『センパイ……』 その愛しい声に反応して振り返る。 「春木くん!」 『センパイ……やっぱりダメです。』 「ダメ?ダメって何が?」 何言ってるの? 早く側に来て。 いつもみたいにぎゅってしてよ。