**** 昼休み 私は多分今一番苦手な人に呼び出された。 「……あの、何ですか?飯田先輩。」 「いいから来て。」 綺麗にそろった黒髪が私の前で左右に揺れる。 細いのに、なぜか大きく感じる背中。 少しずつ私のなかに不安が募っていった。 飯田先輩の歩みが止まったのは、階段下の少し暗い場所だった。 何人ものファンが待ってるのかと思っていたけど、 そこには私たち以外誰もいなかった。