「春木くん!」 「……っ……」 二人はしばらくにらみ合った後、 春木くんが乱暴に襟から手を離した。 「春木?どういうこと?」 後輩が聞くのも無視して、 春木くんは私のカーディガンとカバンを左手で持ち、 右手で私の腕を引っ張った。 「春木くんっ……」 力が強すぎて止まれない。 「ごめん、佐々原(後輩)。 これ、金。」 「え……うん……」 春木くんは自分のポケットから無造作に出した2000円を机に置いた。