「ねぇ、このあとさ、 二人で抜け出さない?」 コッソリ耳打ちされ、心臓が跳ねた。 「え、それって……」 「俺、凛さんのこと好きになっちゃった。」 「っ!!」 す、すごい。 私があんなに緊張して言った言葉をこんなにも簡単に……! 隆平くんは人懐こい笑みを浮かべると、 私の手をぎゅっと握った。 「俺の家、今誰もいないんだよね……」 バンッッッ 突然の荒々しい音にカラオケルームにいた全員が音のした先を見た。