「お前は……」 「ん?」 「この春木ってやつのことが ……好きなのか?」 「えっ!ち、違う!好きじゃない!」 お父さんは私の真意を横目で探ろうとしている。 「確かに悪い子じゃないけど…… 好きじゃない。」 「そうか。」 お父さんは優しく笑った。 言い切ってしまえば簡単だ。 『好きじゃない』 その言葉は私を言いくるめた。