逆らおうと思わない

そう言って。

畠山君は手作りクリスマスケーキの苺をヒョイと摘まんで、ガジッと齧った。

「もうっ!何で先に苺食べちゃうのよっ!ケーキのお楽しみは苺なのに!」

「ほら、やっぱりお楽しみだったんじゃないですか。摘ままれたり舌で転がされたりすると嬉しいんでしょ?」

お前はアホかっっっ!

手作りケーキを箱から取り出して皿に切り分けるまでの過程を、ここまでエロく実況出来るのは世界広しといえどもお前だけだっ!

「それじゃあ入れちゃいますよ、安西先輩。ヌルヌルのアソコに、奥までズブリと」

「ケーキにナイフ入れて切るだけだろっ!わざわざエロく言うなっ!」









折角彼との二人きりのクリスマスイヴなのに、ちっともロマンチックじゃないわ、全く…。