ピピピッ ピピピッ 目覚ましは私の気持ちなんて知らずに いつも通り朝が来たことを教えてくれる。 「ハァ〜‥学校なんていきたくない‥」 そう思っても 「美空〜。起きなさいよ」 いつもの朝は待ってくれない。 重い身体を起こして鏡に映しだされた自分の顔を見て、またため息をひとつ。 「ヒドイ顔‥」 制服のまま眠ってしまった私は 急いでお母さんにアイロンを頼んで シャワーを済ませた。 少しはマシになったけど、ヒドイ顔には変わりなくて‥ マスクで顔を隠した。 11月でよかった‥