不純な理由で近づきました。




「恭くんは何食べますか?」



そう聞くとアッサリと「たこ焼き」という答えが返ってきたのでわたしと恭くんはたこ焼きの屋台に向かっていた。


結局何を食べるか決まっていないわたしどうしようかな。


あんまりいろいろ食べたい気持ちはあるけど量が多いと食べきれなさそうだし。


そんなことを考えながら歩いているとすぐにたこ焼きの屋台についた。



「六花は食う?」


「わたしは……」



んー、と考えていると隣の屋台が目に入ってくる。



「あ、わたしはこっちの方が食べたいです」



指をさした先にはベビーカステラと書かれた屋台。


コンビニやスーパーでも売っているけど、こういう機会じゃないと買おうって気分にならないんだよね。



「じゃあたこ焼き買ったらそっち行こう」


「うん」



本当は1人で行くって言えたらいいんだけどそれはちょっと怖い。


みんな浮かれぎみだからか周りを気にしていないみたいだけど、チラチラと視線を感じるのも確か。


怖い…けどその度恭くんが振り返ってわたしに大丈夫だって言うように笑顔を見せてくれるからわたしも自然と笑顔になれた。